北里大学薬友会

北里大学薬学部生涯学習セミナー(平成24年度参加者募集)

 平成24年度北里大学薬学部生涯学習セミナー(中期)開催のお知らせ

 【中期テーマ】精神疾患の有病者へのアプローチ

 「自殺者3万人時代」、精神保健医療への取組は国家的課題となりました。おりしも、薬剤師には、より積極的な薬物治療への参画が求められており、ゲートキーパーとしての役割のみならず、これら長期的な加療を必要としつつも、なかなか教科書通りの経過をたどることのない疾患を抱えたヒトの、薬物を用いた療養に関わっていくことを要請されています。特に地域・薬局では、ゲートキーパーとしての役割と、慢性期患者の医療環境維持・生活復帰の支援に向けた取組が課題となるでしょう。
 精神系疾患の患者では、地域でトラブルとなることも多いのですが、薬局・薬剤師にどんな備えがあればトラブルをトラブルとしてではなく、医療として解決に導くことができるかを、専門の先生方と一緒に考えていきたいと思います。

第1回「統合失調症の患者とどう向き合うか」

 日 程:平成24年9月15日(土) 14時30分~17時45分

時間内容 担当(敬称略)

14:30~17:45

 

 

 

 

 

講義1

統合失調症の病態と治療の組み立て
高木博敬 先生(西毛病院 副院長)

地域で問題となりやすい青年期から壮年期の統合失調症患者を想定し、その一般的な病態や経過、急性期の治療の模様(治療の組み立て、奏効性、難点など)から退院後の慢性期管理をどのように考え実施しているかを概括し、地域の薬剤師が理解しておくべきこと、特にゲートキーパーとしての働きに必要な視点を共に考える。

講義2

統合失調症に関わる薬剤師からの発信(案)
吉尾 隆 先生(東邦大学薬学部医療薬学教育センター 臨床薬学研究室 教授)

統合失調症の薬物治療に関わってきた薬剤師の立場から、統合失調症の治療における薬剤師の視点、必要な知見等を概括する。特に急性期治療から退院-慢性期治療への移行において、考慮すべき対応等について共に考える。

第2回「自殺者3万人時代とうつ」

 日 程:平成24年10月6日(土) 14時30分~17時45分

時間内容 担当(敬称略)

14:30~17:45

 

 

 

 

 

講義1

うつからの「生還」をどう導くか
黄 舜範 先生(東京こうクリニック 院長)

精神疾患の在宅治療を試みている立場及び、医療機関で入院患者の診療にあたっている立場で、精神疾患からの「生還」は、最終的に生活の場で達成するべきものという感触を得ている。地域において、精神疾患あるいは、疾患における精神的諸症状の軽減のために、どのような関わりが可能かを共に考える。

講義2

精神疾患患者に対する薬局・薬剤師の視線(案)
菅野 敦之 先生(明治薬科大学地域医療学 准教授)

薬局で、クレームあるいは薬剤師がそのままでは受け入れられないような要求をする患者さんのうち、少なからぬ人数が、なんらかの精神疾患的要因を抱えている可能性が示唆されている。薬局薬剤師として、トラブルをトラブルで終わらせず、病識のない患者さんを早期に治療ベースに乗せ、 適正なケアを保証していくために必要な視点について考える。

第3回「認知症患者の治療と見守り」

 日 程:平成24年11月24日(土) 14時30分~17時45分

時間内容 担当(敬称略)

14:30~17:45

 

 

 

 

 

講義1

地域での認知症患者の見守り
野中 博 先生(東京都医師会会長:博腎会野中医院 院長)

超高齢社会にあって、認知症はほぼ普遍的疾患となりつつあるが、その一方で、認知症及び認知症患者に関する認識は未だ低く、また、認知症患者のケアを担当する家族も高負担となっている現実がある。認知症は多かれ少なかれ「生活障害」として現れるので、患者の生活に対して医療-保健-福祉-生活実面の連携による支援が欠かせない。特に薬局は身近な医療提供施設として、認知症患者の抱える諸問題を理解し、患者の見守りに積極的に関与してほしい。

講義2

認知症患者のケア-施設ケアの在り方から-
原田まゆみ 先生(アリスの杜きのこ南麻布 現場統括)

認知症の患者さんにとっては、治療とケアが両輪でバランスよく行われることが最大の支援となる。そのような意味では治療がケアを阻害しても、ケアが治療を阻害してもよい結果は生まれない。施設の最前線で、ケアを統括する中で出会う問題点を共有し、共に解決に向かって連携できる関係づくりを進める一助としたい。また、それによって、居宅で療養される患者さんの治療とケアの充実が図られることを期待する。

  1. 主 催: 北里大学薬学部生涯学習センター
  2. 共 催: 北里大学薬友会・(財)日本薬剤師研修センター
  3. 時 間: 各回とも 午後2時30分~午後5時45分
  4. 場 所: 白金キャンパス1号館1501大講義室
  5. 定 員: 各回とも 300名
  6. (当日参加も可能ですが、定員になり次第締切りますので、なるべく事前にお申込みください。)
  7. 対 象: 本学および他薬系大学の卒業生
  8. 受講料: 各回とも2,000円
  9. 認定単位:各回とも日本薬剤師研修センター認定研修 2単位

申込方法

 メールにて住所・氏名・電話番号・卒業年・勤務先・受講希望回数を記入のうえ、お申込みください。メールをお持ちでない方は、ハガキ又はファックスでのお申込みでも受付けいたします。

 なお、お申込み後は、本センターからメールの方にはメールで、ハガキかファックスの方にはハガキで受付番号をお知らせいたしますので、必ずご確認のうえ、当日受付にてこの番号をお申し出ください。 (お申込みから1週間以上経過しても返信がない場合は、下記事務局までお問い合わせください。携帯電話メールからのお申込みの場合、一部返信ができない場合がございます。)

申込み締切

第1回 9月10日(月)

第2回 10月1日(月)

第3回 11月19日(月)

お申し込み・お問合せ先

  1. 北里大学薬学部生涯学習センター事務局(北里大学薬友会内)
  2. 〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
  3. TEL/FAX:03-3448-8191
  4. メールアドレス:llc@platinum.pharm.kitasato-u.ac.jp