平成28年度北里大学薬学部生涯学習セミナー(後期)のお知らせ
ポリファーマシー、漢方医療に関する薬剤師の役割
在宅医療のさらなる発展などの大きな変化のなかで、かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師に向けて、薬剤師が担う様々な役割も変化しています。今回のセミナーでは、地域医療とポリファーマシー、および漢方医療に焦点を当てて、最新の基礎から臨床までの知識や多職種の連携について考えていきます。奮ってご参加ください。
第1回:平成29年1月21日(土) 午後2時30分~午後5時45分
テーマ:「総合診療医と学ぶ地域連携・チーム医療とポリファーマシー」
講義内容・講師 |
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講義1:「ポリファーマシーを考える」 (14:30~16:00) 講師: 矢吹 拓 先生 (独立行政法人国立病院機構 栃木医療センター 内科医長) 「ポリファーマシー」という言葉が医療現場の中で少しずつ広まってきているのを実感しています。急速に高齢化が進む中、多くの医師・薬剤師を含めた医療従事者にとって取り組むべき課題のひとつです。ポリファーマシーの概要からその実態、取り組み・実践までプロフェッショナルとして薬剤師がどのようにこの問題を取り扱っていくべきかを考えたいと思います。当日は、症例を通したグループディスカッションやロールプレイ等を中心に、皆様と一緒にポリファーマシーについて考えたいと思います。 |
講義2:「総合診療医と学ぶ地域連携・チーム医療」 (16:15~17:45) 講師: 木村 琢麿 先生 (北里大学医学部 総合診療医学・地域総合医療学 准教授 北里大学東病院 在宅・緩和支援センター センター長) 地域の薬局におけるプライマリ・ケアの臨床や「在宅ケア」の臨床実践において、地域連携、チーム医療、多職種連携(多職種恊働)が不可欠な時代となっています。そして、同一の医療機関内のみならず、病院・薬局・訪問など施設間の役割を踏まえた専門職間の連携が必要です。さらに、地域では医療のみならず介護・福祉との連携も求められ、これには各々の職種を相互補完する意味合いもあります。当日は、これらの具体的な方法について、薬剤師の先生方と考えることができましたら幸いです。 |
- 主 催: 北里大学薬学部生涯学習センター
- 共 催: 北里大学薬友会・(公財)日本薬剤師研修センター
- 時 間: 午後2時30分~午後5時45分
- 場 所: 白金キャンパス 1号館1603講義室
- 定 員: 60名
(1グループ6名程度で活動します。定員になり次第締め切りいたします。) - 対 象: 本学および他薬系大学の卒業生
- 受講料: 3,000円
- 認定単位: 日本薬剤師研修センター認定研修 2単位
- 申込締切: 締め切りました
第2回:平成29年2月18日(土) 午後2時30分~午後5時45分
テーマ:「漢方医療による未病対策と慢性疾患への関与」
講義内容・講師 |
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講義1:「漢方は必要か~現代医療の中での役割」 (14:30~16:00) 講師: 小田口 浩 先生 (北里大学東洋医学総合研究所 所長, 漢方鍼灸治療センター センター長) EBMの実践が求められる現代医療の中で、Evidenceが不十分な漢方医療を否定する医療者は一定数、存在します。その方々の主張の根拠のひとつとなっているのは、「漢方は街で売られているサプリや健康食品と変わらず、医療機関で扱う医療とは呼べない」というものです。本講義ではこの批判に応えつつ、漢方の特質、必要性、課題、勉強の仕方などについて、Evidenceに基づく現代医療との対比を通じてお話ししたいと思います。 |
講義2:「漢方薬の効き目はどこまで解明されているか? -インフルエンザと抑うつに対する基礎研究から- 」 (16:15~17:45) 講師: 永井 隆之 先生 (北里大学北里生命科学研究所 創薬科学部門 和漢薬物学研究室 准教授) 漢方薬は患者様の治療に用いられているので、基礎研究は必要ないと思われるかも知れません。しかし、近年、証拠に基づいた医療(EBM)が求められており、漢方薬にも有効性を科学的に証明することが求められています。臨床試験は条件を揃えること等が困難なことから、漢方薬の薬効解明が基礎研究により行われています。今回は私共が行なっている漢方薬のインフルエンザと抑うつに対する有効性の基礎研究の一端をご紹介する予定です。 |
(定員になり次第締切りますので、事前にお申込みください)
申込方法
お申し込みは終了致しました。
お問合せ先
- 北里大学薬学部生涯学習センター事務局(北里大学薬友会内)
- 〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
- TEL&FAX: 03-3448-8191
- メールアドレス: llc@pharm.kitasato-u.ac.jp (メールアドレスが変わりました)