2018年度北里大学薬学部生涯学習セミナー(後期)のお知らせ
【後期テーマ】在宅医療と動機づけ面接における患者とのコミュニケーションを考える
高齢者社会が進んでいく中で、医療形態も医療機関から在宅・介護施設へとシフトしてきています。地域包括ケアの実施、拡充が進められる中、薬剤師が医療スタッフの一員として、他職種と医療現場で協働していくことが求められ、その需要も高まっています。そこで本セミナーでは、在宅医療や動機づけ面接における患者との服薬指導を考えたいと思います。奮ってご参加ください。
第1回:2019年1月12日(土) 14:30~17:45
テーマ:「在宅医療における新たな薬剤師の役割と可能性」
講義内容・講師 |
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講義1:「在宅医療で何をみ(観・見・診)るか」 (14:30~16:00) 講師:木村 琢磨 先生 (北里大学医学部 新世紀医療開発センター 横断的医療領域開発部門 地域総合医療学 教授) 今後の在宅医療では多職種連携の質が益々求められるのではないでしょうか。 |
講義2:「マルチモービディティ時代を薬剤から考える」 (16:15~17:45) 講師:木村 琢磨 先生 (北里大学医学部 新世紀医療開発センター 横断的医療領域開発部門 地域総合医療学 教授) 我が国では高齢者の増加に伴って、マルチモービディティ(Multimorbidity)患者が増加しています。マルチモービディティとは現状でコンセンサスのある邦訳はありませんが、「複数の慢性疾患を併存し、診療の中心となる疾患が設定し難い状態」です。マルチモービディティを構成する疾患・病態には内科的な慢性疾患と共に精神疾患なども含まれ、地域の外来においては極めてありふれた状態です。 欧米においては、マルチモービディティ患者では、そうではない患者に比べてポリファーマシーが生じやすく、「死亡率が高い」「QOLが低い」「医療費が高い」など望ましくない臨床アウトカムであることが明らかになっています。そして、臨床現場では「医療職がマルチモービディティ患者の臨床的重要性を認識していない」「患者の複数の医療機関への通院状況の把握が不完全なためにマルチモービディティであることを認識できない可能性」「マルチモービディティ患者が有する各々の疾患を診療ガイドラインに則って診療することで、患者に不利益を来す可能性」「どの様な患者においてマルチモービディティを意識した診療をするべきかの基準が不明」などの問題があると考えられます。本セッションでは、これらを含めマルチモービディティへの対応を皆様と考えたいと思います。 |
第2回:2019年2月16日(土) 14:30~17:45
テーマ:「服薬アドヒアランスの向上に動機づけ面接を活かす」
講義内容・講師 |
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講義1:「服薬アドヒアランスの向上に動機づけ面接を活かす ~前編~」 (14:30~16:00) 講義2:「服薬アドヒアランスの向上に動機づけ面接を活かす ~後編~」 (16:15~17:45) 講師:澤山 透 先生(北里大学医学部精神科学 講師) 動機づけ面接とは、クライエントの行動変化に対する動機と決意を強化するためのカウンセリング技法です。元々は、アルコールや薬物依存の援助のために開発されましたが、現在は、他の精神疾患の治療、一般医療、健康促進分野、ソーシャルワーク、更生施設関係など、多くの領域に幅広く活用されています。当日は、動機づけ面接の概要について説明し、患者さんの服薬アドヒアランスの向上に動機づけ面接をどのように活かすかお話しいたします。 |
- 主 催:北里大学薬学部生涯学習センター
- 共 催:北里大学薬友会・(公財)日本薬剤師研修センター
- 時 間:各回 14:30~17:45
- 場 所:各回 白金キャンパス 1号館1501大講義室 (予定)
- 定 員:各回 300名(定員になり次第締切ります。やむを得ずご欠席の場合は事務局までご連絡ください)
- 対 象:本学および他薬系大学の卒業生
- 受講料:各回 2,000円
- 認定単位:日本薬剤師研修センター認定研修 2単位
申込み方法
お申し込みは終了致しました。
お問合せ先
- 北里大学薬学部生涯学習センター事務局(北里大学薬友会内)
- 〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
- TEL&FAX: 03-3448-8191
- メールアドレス: ph-llc@kitasato-u.ac.jp (ピーエイチ ハイフン エルエルシー@~)