平成29年度北里大学薬学部生涯学習セミナー(前期)のお知らせ
【テーマ】 高齢化社会におけるQOL向上のために薬剤師が知っておきたい身近な病気とその治療
日々変化する社会事情・医療事情などにおいて、かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師としても、薬剤師はより高度で専門的な知識を習得する必要があります。超高齢化社会など時代の変化に伴った病気や相談に対して、薬剤師が担う様々な役割も変化しています。そこで、今回のセミナーでは、泌尿器疾患・性感染症治療、および緑内障・白内障に焦点を当てて、専門医による病態の基礎から最新の治療法までの集中講義を行います。奮ってご参加下さい。
第1回:平成29年5月27日(土) 午後2時30分~午後5時45分
テーマ:「薬剤師が知っておきたい泌尿器疾患・性感染症治療の最前線」
講義内容・講師 |
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講義1:「泌尿器科診療における最近の話題」 (14:30~16:00) 講師: 入江 啓 先生 (北里大学医学部泌尿器科学 教授 北里研究所病院泌尿器科部長) 泌尿器科診療において大きく変化してきた領域のひとつは、排尿機能にかかわる分野と考えられます。近年、過活動膀胱が高頻度に見られる症状群であることが認識され、多くの薬剤が開発されてきています。夜間頻尿についても、その病態研究が進んできています。もうひとつの変化の大きな領域として、泌尿器科癌診療も、分子標的薬をはじめとした新規薬剤が数多く開発され、診療の流れも変化してきています。これらの領域を中心に概説したいと思います。 |
講義2:「尿路感染症と性感染症」 (16:15~17:45) 講師: 松本 和将 先生 (北里大学医学部泌尿器科学 診療准教授) 感染症は抗菌薬、抗ウイルス薬により、飛躍的に改善が見込まれるようになりましたが、高齢化社会に伴い依然として重要な疾患であることに変わりはありません。性感染症は、HIV・梅毒症例の増加、若年者の罹患、それに伴う不妊など改善されない点も多い現状です。本講では尿道カテーテルの管理を含む尿路感染症および泌尿器科関連の性感染症について概説します。 |
第2回:平成29年6月17日(土) 午後2時30分~午後5時45分
テーマ:「薬剤師が知っておきたい眼科疾患の基礎と治療の最前線(1)」
講義内容・講師 |
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講義1:「網膜硝子体疾患~糖尿病網膜症、黄斑疾患など~」 (14:30~16:00) 講師: 輿水 学 先生 (山王病院アイセンター医長 国際医療福祉大学講師) 網膜硝子体疾患には、主に糖尿病網膜症、動脈硬化に伴う網膜血管閉塞、加齢に伴う黄斑部疾患、裂孔原性網膜剥離などがあります。まずは網膜や硝子体の構造から理解して頂き、これらの疾患についてその成因や注意すべき症状などについて最新の検査結果を用いてわかりやすく解説致します。さらに糖尿病網膜症や黄斑疾患などに対し行っている最新の硝子体手術についても治療の方法・適応・効果について説明します。 |
講義2:「加齢性白内障とその治療」 (16:15~17:45) 講師: 常廣 俊太郎 先生 (山王病院アイセンター医長 国際医療福祉大学講師) 白内障は加齢に伴う水晶体の変化であり、白髪と同様に避けられないものです。本講演では白内障の病態とその原因、治療、周術期管理につき簡単に説明します。アンチエイジングではなくグッドエイジング。皆様が白内障の時期になった時に本講演の内容がお役に立てば幸いです。 |
第3回:平成29年7月1日(土) 午後2時30分~午後5時45分
テーマ:「薬剤師が知っておきたい眼科疾患の基礎と治療の最前線(2)」
講義内容・講師 |
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講義1:「屈折異常とその矯正法について」 (14:30~16:00) 講師: 五十嵐 章史 先生 (山王病院アイセンター部長 国際医療福祉大学准教授) 目の構造はカメラと似ており、角膜・水晶体がレンズ、網膜がフィルムに例えられます。目に入った光が角膜・水晶体という2枚のレンズを通して正しく網膜というフィルムに結像した状態を正視といい、物がはっきり見える状態です。一方、何らかの原因で網膜に正しく結像しない状態を屈折異常といい、遠視・近視・乱視・老視が挙げられます。これらの屈折異常に対する矯正法として眼鏡、コンタクトレンズ、屈折矯正手術などがあり本講演ではこれらの矯正法について解説します。 |
講義2:「緑内障」 (16:15~17:45) 講師: 清水 公也 先生 (山王病院アイセンター センター長 国際医療福祉大学教授、 北里大学 名誉教授) 白内障は手術をすれば回復するが、緑内障は非可逆的な病気であり早期発見・早期治療が重要です。点眼や内服などの薬物治療から始まり、最終的には手術を要する場合もあります。検査と診断、治療方針と方法、手術手技について解説します。 |
第2回 平成29年6月12日(月)
第3回 平成29年6月26日(月)
申込方法
お申し込みは終了致しました。
お問合せ先
- 北里大学薬学部生涯学習センター事務局(北里大学薬友会内)
- 〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
- TEL&FAX: 03-3448-8191
- メールアドレス: llc@pharm.kitasato-u.ac.jp (メールアドレスが変わりました)